2009年12月の記事一覧

適性検査とWEBテスト

かつては職業適性検査といえば試験会場における筆記形式のものばかりであった。

しかし、インターネットの普及によりWEBテストと呼ばれるネット上で
受検できる適性検査が開発されてきた。

WEBテストは、それまでの検査の活用方法や選考の流れに大きな変化をもたらしている。
現在、定期採用をしている企業の6割以上が既にこのWEBテストを導入していると言われている。

企業にとって新卒採用は特に、人手や時間、予算などの制約が多いものである。
例えば検査や試験の際の試験管、社外に選考会場を設ける場合にはその施設利用料も発生する。
WEBテストを導入することにより試験管も選考会場も必要が無く企業にとっては効率がよい。

しかしWEBテストは相手が見えないため、本人がWEBテストを受検しているか確認することができないという問題点もある。
また、受検者がWEBテストで不合格になった場合に、受検者の納得感が得られないという点も指摘されている。

WEBテストは自宅で受検できるため受検者にも効率がよく油断されがちであるが、企業はWEBテストで応募者を絞込む場合が多く、またWEBテストの通過者が2割程度という難関になる場合もある。
事前に十分な準備をしてWEBテストを受けることが望ましい。

WEBテストにもさまざまな種類があり、玉手箱、TG-WEB、WEB-CAB、リクルーティングウィザード、WEB-IMR、SPI2のテストセンター、WEBテスティングサービスなどが多くの企業で実施されている。

適性検査とクレペリン検査

企業や学校に広く実施されている適性検査の一つにクレペリン検査があります。

正式な名称は内田クレペリン精神検査と呼ばれるものです。
名称の由来は、ドイツの精神医学者エミール・クレペリンが発見した作業曲線をもとに、
日本の心理学者・内田勇三郎氏が開発したことからきています。

はじめて導入されてから今日までに50年以上の歴史があり、
延べ5000万人の人が受検したといわれております。
現在でも年間100万人以上の人が受検しています。

この検査では、本来2つ以上の検査を行うことにより測定していた次の事柄、
「人が作業するときの能力」「能力を発揮するときの特徴」を
一つの検査で測定できるのが大きな特徴です。

実際の作業過程から人の潜在的なタスク・パフォーマンスを測定するという
ユニークな検査であり、シンプルで普遍的な適性検査であるといえます。

検査方法は、受検者が1桁の足し算を1分毎に行を変えながら、
5分の休憩をはさんで前半後半各15分、合計30分間行います。

全体の作業量と1分毎の作業量の変化の仕方から、能力や性格、
行動特徴を測定していきます。

一般的な適性検査のような問題や設問はなく、受検者は足し算を連続して行うだけです。

判定の考え方は、健康で性格面、適性面ともに偏りの少ない人に現われる曲線を
「定型曲線」とし、定型曲線との類似度やズレから性格や適性を測るというものです。

このクレペリン検査は判定方法が広く知られているため、
受検者が意図的に作業を調整することも可能であり、
検査の有効性に疑問の声があがっています。

また、受検者にとっては同じ思考回転を長時間持続することで
相当の負担を感じると言われます。